近所のお客様から『自家製味噌用に作った大豆が余ったので使って欲しい』というお申し出があった。
皺と裂皮が目立つが粒径は揃っている。
すぐに豆腐にするには何ら問題は無い。
聞けば、使えないなら畑に戻すという。
紙袋に入った15キロの大豆。
うちにとっては僅かな量だが、15キロを作る為にこのお客様は半年を費やしている。
買わせていただいた。
来る2011年も相変わらず大豆製品は叩き売られ、大豆に携わる業界再編は必至であろう。
TPP加盟が現実のものとなれば、水稲農家は少なからず打撃を受け、国内の大豆耕作も衰退へ向かうだろう。
食糧国内自給率を向上させる気でいるらしい。
本気で必死に農業をやっている方々でも個々では限界がある。
世界と戦える農業に本腰を入れなければ、将来日本人の胃袋を満たすのは海の向こうの人々になる。
外国人と日本人が同じ物を作るならどっちがいいの?
米や野菜に金払うとしたら
日本の食文化にこれっぽっちも興味のない外国人?
それとも昔から日本の食を支えてきた同じ日本人?
使用農薬を減らせ、遺伝子組み換えはNG、栽培履歴から輸送・加工・店頭陳列までの記録を準備しろ・・・
安心・安全・贅沢はもちろん結構
であれば、生産の現場を理解し、外国に負けない日本農業の環境作りも同じくらい考えるべきだ。
たとえ不揃いの15キロでも来年も買わせてもらいますよ。
価格だけの輸入大豆よりよっぽど価値があるし、どこの誰が書いたか分からないような証明書より、近所の顔なじみの方が信用置けますから。
来年はもっと作ってください。