松本の豆腐商工業協同組合青年部の忘年会があった。
会場に入るとテーブルの中央には湯気の立つ寄せ鍋。
その脇には上ネタの刺身盛り合わせ。
キリンラガーで乾杯を済ませると揚げたての天ぷらが出された。
青年部の数少ない1年間の楽しみは、いつも通りに始まったのだった。
彼は背中のベルトラインのあたりがムズムズするのを感じた
チクチクしたので掻いてみた
針で刺された様な痛みが走った
ズボンに手を入れてさすってみた
もう一回針の傷みが走った
彼はこんな時期に?と思いつつも察しがついた
パンツの上から必死で探した
恥ずかしいから意識して笑顔をキープして
いた
硬い奴
パキパキという感触と共に潰れていった
はぁ・・・よりによって何で今なんだよ
彼は恐る恐るパンツの中に手を入れて取り出した
予想通りの物体が現れた
コアシナガバチ
そんな時、彼の目の前には美味そうなカレイの唐揚げが現れたがそれどころではなかった
彼は痛みと恥ずかしさと怒りでしばらく混乱した
ひとしきりビールを胃袋に流し込み続けた
そして彼は何事も無かったようにビールから日本酒に乗り換えて、美味しいご馳走を食べながら楽しく過ごしましたとさ。
12月になってアブラゼミを捕まえたっていう子供がニュースに出ていたけど、平均気温が上がってるからか昆虫の寿命は延びているのか?
それにしても温かいからってワザワザ俺のパンツに入らなくてもよくねーか?
よく考えたら、毎年のように洗濯物の中の死に損ないの蜂に刺されている気がする。
来年あたりアナフィラキシーショックで病院送りにされるかも。
蜂の一刺しで髪が生えるとか、加齢臭が消えるとか、背が伸びるとか、フェロモンが出るとか何か良いことがあるなら来年も刺されてやるんだけど。
パンツの中だよ
運が良いのか悪いのか・・・
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