環境問題がヒートアップするのと反比例して、おからの持つ『大豆の栄養』はトーンダウンした時期もあったかな。
産廃として扱われる影の部分を色濃くしてきたおからの再利用は、流通や処理コストなどの足枷も少なくないし、捨ててた方が割りに合うって実情もあったんだよね。
2年ほど前におからペーストというものに出会った。
食品としての需要は極めて僅か、家畜の餌にもならず、来る日も来る日も高い処理費用と共にダンプに詰まれて出て行くおからを見送っていた頃だった。
循環農業の為の堆肥化や再利用の為の乾燥なんかを模索していた時におからペーストを知った。
栄養価を考えても、人の口に入ることがベストだという考えの下、当初集まった数名のプロジェクトメンバーに入れてもらた。
それが縁でいろんな業界の方々との出会いがあった。
最初はパンの原料から始まり、麺や練り物など様々な可能性を求めて意見交換が繰り返されてきたけど、実需と結びつけることは簡単じゃなかった。
みんな良い事だと信じてはいるけど、歯痒ゆさも感じていたんだろうと思う。
今年の穀物高騰騒ぎが無ければ、このプロジェクトのスピードは上がらなかったかもしれない。
今日プロジェクトを引っ張ってきた方が訪ねてきてくれた。
おからペーストを使ったおからパンが雑誌に取り上げられたということだった。
うちのナカセンナリのおからペーストを使ったパン屋さんは既にあったが、実際こうして紹介されてるのを見ると改めて嬉しくなる。新たな形で人の口に入る機会が生まれてるんだから。
今じゃ特別珍しくはないけど 、信州大豆のおからを使って、信州のパン屋さんがパンを焼くって所にも意義がある。
数年前とはおからを見る目が変わったね。俺も世の中も。
もっともっと無駄にしないことを考えていかなきゃな。
おからパン
何と言っても美味いんです。
一度食べてみてください。
言うまでも無く普通のパンより食物繊維が豊富。
大きな声じゃ言えませんが、大きな方の出も良くなるとか・・・
現在うちのナカセンナリのおからは高原のパンやさんのラスクやベーグルに使われています。
← 前の記事
「蕎麦の國に住んでます」
次の記事 →
「エンジェルズシェア」